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HSPは研究職に向いている?-化学メーカー研究員10年以上の経験から-

HSPに研究職が向いているって聞くけどホントのところどうなのかな?
まったりしてるの?

こんな悩みを解決します。

この記事を読むとこんなことが分かります。

  • 研究職の仕事内容
  • 研究職のメリット・デメリット
  • HSPが研究職に向いているか
  • HSPが研究職で生き抜くために必要なこと
  • 研究職に就くための方法

HSPに向いている仕事は何かについて、インターネットでも数多くの記事が出ています。やはり、みなさんHSPが生きやすい職業は何なのか探しているのだと思います。

10年以上研究員として勤めている経験から、HSPの人に向いているかどうかをまとめました。ちなみに私は強度HSPです。

HSPさんが生きやすい仕事とは何かについて深堀し、私が考える適職について提案している記事を下記に載せますので参考にしてください。

目次

【結論】HSPは研究職に向いているのか

  • 研究職(基礎研究・応用研究)はHSPに向いている。
  • ただし、HSPの気質がデメリットとなる「商品開発・生産技術」を担当する期間が必ずくる。
  • 商品開発・生産技術を担当する期間は、かなりキツイ。
  • キツさもあると理解したうえでチャレンジする必要がある。
  • HSPが研究職として生きやすくなるには、下記がおすすめ。
    ①周りが持っていない希少性の高い技術を持つこと
    ②分析系の研究部署を希望する

HSPで研究職である私の経歴

私の経歴は下記の通りです。

  • 大学(理系) → 大学院(理系) → 大手化学メーカー 勤務
  • 研究職 12年 (応用研究/生産技術/商品開発 各3~5年)

【基本情報】研究職とは

今まで世の中にない新しい技術や商品を作ることで社会貢献し、利益を生み出すこと。これがミッションです。

一つ誤解されやすい部分を先に説明します。

メーカーで言う研究職は大学の研究のようなことを一生やらせてもらえることは、まずありません。

会社は利益を出す必要があります。

研究を新商品に活かす必要があるため「基礎研究・応用研究・商品開発・生産技術」すべての業務に取り組むことになるからです。(←実はHSPさんが研究職で働く上で重要なポイントになります。)

基礎研究・応用研究・商品開発・生産技術の違いは、実際に働いてみないとわかりにくい部分なので、車の研究開発を例に説明します。

「基礎研究」
応用、用途を直接に考慮することのない理論的又は実験的研究
↓車で言えば
水素と酸素の化学反応のメカニズムを明らかにする研究です。

「応用研究」
基礎研究によって発見された知識等を利用して、実用化を想定した研究
↓車で言えば
エンジンに使うことを想定し、水素と酸素の化学反応を利用して電気エネルギーを効率よく得る方法の研究です。

「商品開発」
応用研究によって得られた技術を集めて、新しい商品を作る
↓車で言えば
5年後に発売する次世代自動車に使うため、水素と酸素の化学反応を利用した燃料電池を作る。

「生産技術」
新商品を安く、たくさん作る技術を検討する
↓車で言えば
商品開発で作った燃料電池を、安い材料で、短い時間で、たくさん作る方法を見つける。

【基本情報】「研究職の仕事内容」

計画→実験→数値化→解析→計画→の繰り返し という流れが基本的なサイクルです。

業務テーマによりますが、半分PC作業・半分実験といったところでしょうか。

イメージとしては、料理に近いと思います。

今までにない美味しい料理を作るため、具材・調味料の種類、大きさ、産地、量、入れるタイミングetcを実験しながら作っていく。

このイメージで、料理よりも作業が泥臭くなるといったところです。

研究職はのんびり仕事をできる?

結論としては「世間が思っているほどのんびり仕事はできない」です。

理由は、会社は利益を生む必要があること、人件費が最もお金がかかるということです。

これによって研究目標・納期があり、会社では研究といえどもスピード、効率化、成果が求められます。

とはいえ、仕事のプレッシャーは研究段階によって異なり下記のような序列があります。

仕事のプレッシャー
【弱】  基礎研究 < 応用研究 < 商品開発/生産技術  【強】

研究初期であるほど、成果が出る確率が低く、成果を出すための期間も長期に渡ります。そのため、失敗に対して寛容であるためプレッシャーは少なくなります。

一方で、商品化の段階に近づくにつれてプレッシャーは強くなってきます。商品の発売日は事前に決められることが多く、商品化できないといった失敗は許されません。

また、商品化の段階では、深い思考よりも、即断即決・スピードが重要になること。そして、こうした適性を持っている体育会系の人材の率が高くなることで、一層プレッシャーが強くなってしまいます。

じゃあ、基礎研究をずっとやればいいやー。と思った方もいるでしょうか。残念ながらそれは難しいのです。

一番のんびりできる基礎研究は、なかなかお金にならないので企業はほとんどやりません。基礎研究のほとんどは大学などの研究機関がやっています。

そして、働く人数は下記の通りで研究開発が進むほどに多くなっていきます。

働く人数
少ない 基礎研究 < 応用研究 < 商品開発/生産技術 多い

さらに会社としては、商品化や生産のことを理解したうえで研究してほしいと思っているので、異動が盛んにおこなわれます。

そのために、プレッシャーの小さい基礎研究・応用研究だけを一生やり続けるのは難しいと考えた方がよいでしょう。

研究職で楽しいこと

ここまで、研究職の大変なところばかりを説明してしまいましたが、悪いことだけではありません。

研究職で楽しいことはもちろんあります。

特に、新しいことをやるワクワク感、他の仕事では味わえない良さだと思います。

【研究職で感じた楽しさ】
・誰もやったことのない新しいことにチャレンジするワクワク感
・良い結果が出たときの喜び
・探求心が満たされる
・今までになかったものを世の中に出すという、自分が生きた証を残すことができる

HSPが研究職をやるメリット

HSPの気質は「基礎研究・応用研究」で大きなメリットがあります。

【メリットとなる特徴】
物事を深く考える、外部からの刺激に敏感

【業務上のメリット】
・他の人にない視点でアイデアを出せる
・丁寧にデータを蓄積していける
・深い考察から新しいアイデアが生まれやすい

私自身も、基礎研究・応用研究を担当していた時期は、提案したテーマが採用され、その案件が製品化するに至っています。

プレッシャーが少ないということで、自分の実力を発揮し、長所を生かすことができた数少ない時期であったと思い出します。

HSPが研究職をやるデメリット(社内で生きづらさを感じるポイント)

商品開発/生産技術に来ると、デメリットが増えてきます。

【デメリットとなる特徴】
物事を深く考える、マルチタスクが苦手、周りの人の機嫌が悪いと気疲れする

【業務上のデメリット】
・求められるスピード、効率化、即断即決ができない
・常に納期に追われているため職場のピリつく雰囲気に疲れる
・業務量が多く、マルチタスクに疲れる
・高圧的な人が多く、コミュニケーションをとるのが大変

結局のところ社内での生きづらさは、人間関係です。

会社では仕事できない≒付き合うメリットが少ない≒雑に扱う という、とても悲しいことですが、一定数います。

特に、体育会系の人は「仕事ができない≒仕事に魂を込めていない」と考えがちです。優しいHSPは体育会系の人のターゲットにされやすく、人間関係で生きづらくなる確率が高いと考えています。

研究といえども、人とのやり取りが業務の半分は占めるため、HSPという気質がデメリットとなる商品開発・生産技術で働くことはなかなかきついでしょう。

HSPが研究職で生き抜くために必要なこと

私の周りにも、HSPと思われる人の中でうまく研究職で立ち回っている人もいますのでご紹介します。

周りが持っていない希少性の高い技術を持つこと

化学メーカーで言えば、例えばPCのサーバー管理、Excel・Access・pythonなどのデータベース・解析ツールなどです。

化学メーカーはパソコンに弱い人が多いので、こうした技術を持っていると重宝されます。

強みがあれば、他の部分で劣ることがあっても、他者から能力を認めてもらえる。=他者から舐められないので良好な人間関係を構築できます。

悪い言い方ですが、困ったときに頼らざるを得ない人に嫌われるわけにはいかない、ので雑に扱われない、ということです。

ちなみに、Pythonなどを学べるプログラミングスクールの中でTechAcademy無料体験講座があります。勉強のとっかかりを見つけるのは難しいので、頑張れそうな分野か体験講座を受けて手っ取り早く判断するのもよいでしょう。

分析系の研究部署を希望する

分析系は他の部署のサポートという位置づけなので、比較的のんびりしています。

他の部署からすれば、分析を「依頼(お願い)」する形になるため外からの圧力が少ないです。

また、1つ分析をするのに必要な時間が決まっているので、決まった数以上の仕事を受けることがなく、計画的に仕事ができます。

こうした特性を持つためか、分析系の部署には穏やかな人が多いので働きやすいと思います。

私の会社では、メンタルを病んでしまった人は分析部門に移って復帰する人が多いです。

研究職に就く方法

正直に言いますと、研究職は非常に狭き門です。

社内の研究職で上から多い順に並べると下記の通りです。

  • 理系大学院卒 新卒採用
  • 理系大学卒 新卒採用
  • 他社研究職から転職組
  • その他ごく少数 (研究開発部門外からの異動者)

そもそも、会社は研究に大きな資金は投入できないため研究員の数自体限られています。

実際私も、理系大学院卒ですが、入社すぐに研究職には入れず商品開発から始まりました。(その後、希望しつづけ7年目で研究職に異動)

また、派遣社員から正社員コースもあるという記事を見たことがありますが、そんな人は会社で見たことがありません。研究の作業補助ならありうるが、あくまで作業なのでクリエイティブな仕事ではないです。

【まとめ】HSPは研究職に向いている?

まとめです。

  • 研究職(基礎研究・応用研究)はHSPに向いている。
  • ただし、HSPの気質がデメリットとなる「商品開発・生産技術」を担当する期間が必ずくる。
  • 商品開発・生産技術を担当する期間は、かなりキツイ。
  • キツさもあると理解したうえでチャレンジする必要がある。
  • HSPが研究職として生きやすくなるには、下記がおすすめ。
    ①周りが持っていない希少性の高い技術を持つこと
    ②分析系の研究部署を希望する

HSPさんが生きやすい仕事とは何かについて深堀し、私が考える適職について提案している記事を下記に載せますので参考にしてください。

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著者

こんにちは、ねこまるです。
強度HSPで、2021年6月に適応障害になり休職中です。10年以上、化学メーカーでサラリーマンをしてきた経験を活かして、仕事が辛いHSPさんの悩みを解決する記事を書いています。ブログのコンセプトは「精神論やきれいごとで状況は変わらない。具体的に行動に移せる解決法を提案する」こと。

皆さんの人生のつらさを減らせるように、心を込めて記事を書いていきます。

本ブログの引用に許可はいりません。ただしこのページにリンクを張っていただきますようお願いします。

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